長期出張って転勤と違うんですか?
と、よく出張先から一時帰宅して大学時代の友人や後輩に話をすると聞かれます。
確かに知らない人からすると、長期出張も転勤も遠くへ行って仕事をしていることには変わらないので同じように感じるでしょう。
しかし、実際は長期出張と転勤は明確に違います。違いを一言で表すと
長期出張と転勤では所属が違う
となります。まだよくわからないという方もいらっしゃると思います。
この記事をざっと読めばわかるようになるので大丈夫です。
具体例を出して長期出張と転勤の比較を詳しくしていきます。よろしくお願いします。
長期出張とは
私の会社では長期出張の定義はこうです。長期出張とは…
出張期間が30日以上の出張のこと
とてもあっさりしてますね。出張の決まりで、日当も出張手当もつきます。
だいたいその日の食事代と宿泊費がまかなえるくらいはでますね。
生活を犠牲にしてさらに出張のせいで給料からお金を出さなければならないことになったら大変ですもんね。
会社の規定によって出張の定義は異なります。この記事で書いてあることは、私の会社の規定のことです。あなたの会社の出張の定義ではないことをご了承ください。
長期出張と転勤の違いを表でまとめる
では一目でわかるように表を作ってみます。今回は
東京本社に所属している人が、九州(博多)へ長期出張する場合と転勤する場合の比較をします。
長期出張 | 転勤 | |
---|---|---|
仕事場 | 九州 | 九州 |
所属 | 東京本社 | 九州支社 |
名刺 | 東京本社の住所 | 九州支社の住所 |
上司 | 東京本社の上司 | 九州支社の上司 |
出張手当 (宿泊費等) | 出る | 出ない |
日当 | 出る | 出ない |
仕事が九州 | しかし、 東京に家がある | なので、 九州に引越す |
住まい | ホテル等の仮 住まいで生活する | 引越した 本住まいで生活する |
単身か | 単身もあれば家族 を連れていく場合 もある | 単身もあれば家族 を連れていく場合 もある |
今後 | 出張が終われば 東京に戻る | 再び転勤を伴う異動 にならない限り東京 に戻らない |
同じところもありますが、大部分で違いましたね。
じゃ、何でこのように長期出張と転勤があるのかな?
表をみると、会社の立場からすれば出張費出さないといけないし日当もかかるし転勤よりお金かかってそうですよね。
次からは転勤だけじゃなくて長期出張がある理由を見てみます。
長期出張がある理由
長期出張がある理由はいくつかあります。
理由1:本社でしか扱えない仕事をするから
長期出張がある理由の一つ目が本社でしか扱えない仕事をするからです。
どういうことかというと、本社には社員がいっぱいいて会社が扱っているどんな仕事も当然請け負っています。
ですが、支社の人数は本社よりも全然いません。本社の10分の1以下です。
支社は事業形態が小さいため、会社の基本をしっかり抑えてはいますが、特殊な部分まではカバーしきれていないですし、大掛かりな仕事はできません。
なので、地方で特殊な仕事が出た場合ノウハウのある本社の人間が派遣されます。
理由2:出張先でずっと仕事があるわけではないから
長期出張がある理由の二つ目が出張先でずっと仕事があるわけではないからです。
これもどういうことかというと、例えば仕事の内容が巨大な工場を建設する。だとします。
何年も建設にかかるでしょうが、工場が出来てしまったらもうそこでは仕事がありませんよね。いったん本社に戻る必要があります。
そして違う別の仕事現場へ行くのです。
出張にしてフットワークを軽くしているんですね!
理由3:出張先に必ずしも支社があるとは限らないから
長期出張がある理由の三つ目は出張先に必ずしも支社があるとは限らないからです。
最初の例では、九州に仕事をしに行く場合を考えました。九州(博多)は地方の中心都市ですので、支社があってもおかしくないですよね。
では、今度は鳥取県で高速道路を建設する仕事があったとしましょう
鳥取県は都道府県の人口がもっとも少ない県です。なかなか支社がある会社は少ないのではないでしょうか。
事業所がないのに、転勤はできませんよね。
だから出張にして、仕事が終わるまでの仮事務所を借りて仕事をするんです。
まとめ:長期出張は転勤とは違った
以上、比較表を用いて長期出張と転勤の違いを見てきました。
一言で言えば、所属が違う。でしたね。
あなたや、あなたの身近な人が長期出張をよくしている場合に理解してあげてください。
こういう出張の多い仕事の理解者がいることは、長期出張をしている者にとってはありがたい存在です。
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