工事現場で働いているあなた、お疲れ様です。私も日々現場で施工管理として働いております。
本記事では建設現場における現場事務所について、初めて現場に入る方向けに現場事務所って何?というところをメインにお伝えしていきます。
また、現場事務所は使っているけどどうやって見つけて、どんなレイアウトを考えているのか?
そこらへんも書きますので、興味ある方是非読んでってください。
現場事務所とは
まず最初に現場事務所とはそもそも何なのかご説明します。
現場事務所とは、工事現場や施主の事務所近くに構える工事管理用の事務所のこと。
現場作業が始まる数ヶ月前に設置し、工事書類作成・打合せ・安全訓練・などに使用する。
現場の規模(金額)により事務所の広さや作業員詰所や倉庫の有無など設備の充実度が変わる。
小さい現場であればマンションの一室を借りて、そこを現場事務所にすることもある。
現場事務所っていうのは、工事現場専用の事務所です。
例えば、新しくトンネルを掘る工事があったら、トンネルを掘る山の近くにあることが多いです。
または、施主(この場合国土交通省や高速道路事務所)の事務所近くになることもあります。物件や土地があるかどうかによります。
工事が始まる数ヶ月前から現場事務所を構えて、現場が終了すれば解体(解約)することになります。
事務所の設備充実度は工事の規模(受注金額)によるところが大きいです。
現場事務所の役割
では現場事務所の役割を詳しく書いていきましょう。
- オフィス(パソコン等置いて、書類作成)
- 会議室、打合せスペース
- 駐車場
- 資材置き場
- 作業員詰所(喫煙所)
- 更衣室
- 仮眠室
などなど
オフィス
工事現場ではもちろん現場作業がありますが、それと同じかそれより大変なくらい書類作成の業務があります。
ですので、現場事務所にはパソコンがあって図面や作業要領書などを毎日作成します。
電気・インターネットは必ず必要です。
水道とガスはない現場事務所があったことがあります。最低でした。ただの土地にプレハブ建てるとまれに水道が引けないことがあるので注意です。
昼間、職員は現場に出ていることが多く郵便物や電話対応などが出来ないため事務員さんを雇っていることが多々あります。
会議室・打合せスペース
会社内での日々の打合せや、他業者を含めた工程会議・施主との打合せ、毎月の安全訓練などを行う場所が必要です。
これも現場の規模によりますが、私がやっている現場はだいたい20人から30人が座れるスペースがないと安全訓練ができません。
駐車場
現場へ乗っていく車、いわゆる働く車ですね。あと通勤に使う車、来客用の駐車スペースなど仕事中はたくさんの車が現場事務所に止まります。
事務所が広くても駐車スペースが無いところは使い勝手が悪いですね。最低でも10台分は欲しい。
資材置き場
私の工事の場合は水配管や配線用ケーブル・支持金物・制御盤などの機器類をよく使用しますので、それらを現場に持っていくまでに置いておけるスペースが必要です。
雨にぬれるとヤバイものも多くありますので、屋根有りのところが必須。
事務所と兼用ではなく、現場の空きスペースを資材置き場にすることも良くあります。
作業員詰所(喫煙所)
実際に現場で作業をしてくださる職人さんたちが詰める場所があります。
プレハブの現場事務所だったら、2階がオフィスで1階が詰め所と会議室と喫煙所を兼務していることもあります。
職人さんたちの道具類もこの詰所に置くことが多いです。
現場から帰ってきて道具を置く、一息つく、打合せをする、事務所で加工などちょっとした作業をすることに使います。
更衣室
あんまり見ないですが、リッチな現場や女性が働いている現場だと更衣室があります。
男性しかいないときは更衣室は無いので、スーツから作業着に着替えるなどある場合は隅っこでこそこそ着替えます。
仮眠室
現場作業が夜間になる場合についていることがあります。
夜間工事と言っても、発注者(お客さん)は昼間に起きていますので、夜作業して、ちょっと寝て客先と打合せとかやらなければならないこともあります。
理解あるお客さんはちゃんと寝る時間を考慮して夕方ころに打合せを設定してくれます。
現場事務所の探し方
現場事務所の探し方です。これは私のやっている探し方ですので、一例としてみてください。
現場の敷地内に事務所を設置することもあるみたいなので、やり方が違う工事業者さんも多いと思います。
1:ネットで探す
まずは賃貸マンションを借りるのと同様にネットで探します。
探すのは、テナント・倉庫・工場・土地とかの分類で探します。そうすると元ガソリンスタンドや元コンビニがヒットしたりします。
土地を借りてプレハブを建てるイメージが強いかもしれませんが、出来ている建物を借りたほうが断然手続きが楽です。
新しく建てるのは電気は近くの電柱から引っ張ってこないとないですし、水道もどっかから分岐してもってこないとですので大変です。
私のオススメの建物は工場です。
事務スペースも有り、倉庫にもなり、多少古くても全然快適に仕事ができますよ。
あと、オススメサイトはアットホームですね。土地や特殊物件はアットホームが多く掲載されています。
2:不動産屋に行く
工事現場近くの不動産屋さんに相談に行きます。あらかじめネットで不動産業者を調べておくとスムーズに行きます。
広さと予算とあと重要なのが期間ですね。それを伝えてよさそうな物件を探してもらいましょう。
現場事務所は工事開始ちょっと前から工事終了後までの一定期間だけなので、期間が短すぎると貸してくれない大家さんもいます。
きちんと条件は伝えましょう。
3:自分のあしで探す
場所によってはネットに全然物件が載っていない町もあります。
不動産屋さんもなかなかよさそうなところがない!となったときはもう自分で現場近くの町を車で走り回るのが早いです。
うろうろしていると、テナント募集の看板やつぶれたお店、なんにも使っていない更地などちょこちょことみつけることができます。
その看板表示を元に管理業者や大家さんまでたどり着くことができます。
私はけっこうこの方法で探しあてることが多いです。
4:協力業者にお願いする
工事現場の町に住んでいたり、昔からそこで仕事をしているような協力業者(職人)さんや建機レンタル業者などを頼って、探してもらうケースもあります。
賃貸にだしていないような更地をもってる地主にたどり着くにはこういった方法でやるのも手です。
以上、4パターン書きましたが事務所探すだけで結構ハードな仕事だと感じます。
現場事務所のレイアウト例
事務所のレイアウト例を見てみてください。
CADデータ(.dwg)欲しいという方はお問い合わせよりお願いいたします。
個別に対応いたします。
工場を現場事務所にした

オフィススペースは小さかったですが会議室や資材置き場などはめちゃめちゃ広い。
何でも置けましたので、とても使いやすかったです。
5連棟のプレハブ事務所

1階が作業員詰所・2階がオフィス・打合せスペースです。
1階は協力業者ごとになるように真ん中を棚で分断しています。

まとめ:現場事務所は工事現場専用の事務所
工事現場の事務所、その意味と役割と探し方とレイアウトを見てきました。
現場事務所とは 工事現場や施主の事務所近くに構える工事管理用の事務所のこと
普段あまり意識していない方もいらっしゃると思いますが、このような仮設の建物は町にあふれています。明日、道を歩きながら意識してみてみてください。
プレハブ事務所をみたら、「あ!現場事務所だ、工事がんばっているんだな」と思っていただくと現場の人間もやりがいがあります。
日々を現場事務所で過ごし、書類作成や現場管理や現場作業をやっていらっしゃるかた、一緒に頑張りましょう
ご安全に。
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